みなさまに安心をそして、大切なみらいのために
ICDは英語の「Implantable Cardioverter Defibrillator」の略で、日本語では「植込み型除細動器」と呼ばれます。体内に植え込まれて、心臓の動きを常に監視し、突然おこる命にかかわる不整脈を自動的に検知し、電気治療をおこないます。
みなさまをはじめご家族の方など、ICD治療に関わるすべての方々と、ICDを結ぶ手助けとして、日本不整脈心電学会の監修のもと、この冊子を作成いたしました。
日本では毎年約7,000人の方がICD植込み手術を受けられており、この瞬間にも、ICDと共に生活され、ゆとりを取り戻される方が多数いらっしゃいます。ICDは特別な治療ではなく、広く普及しつつある治療法であることをご理解ください。
そして、患者さんご自身が積極的に治療に取り組まれ、定期的な検査を受けることも重要となります。担当医師や医療関係者、ご家族の方々の協力のもと、ICDを知り、信頼していただくことは、日常の生活を取り戻す第一歩となります。
この冊子に書かれていないことや、読まれて不明な点などがありましたら、担当医師に十分相談し指導を受けてください。そして、ひとりでも多くの方が不要な不安感から解放されることを願っております。